■ きぬかけ日記
紅葉
ようやく本格的に色づき始めてきました。
というか、ここ数年来もう一つ色がよくありません。
ついこの前まで残暑が厳しいとか台風が発生したとか気温が
高かったかと思えば、急に寒くなり、本当に秋らしい秋の期間が
短くてモミジの葉の色づき方も緑から急に錆びた朱色になったり
紅葉している期間が短くすぐに枯れだしたりしています。
以前はもっと朱色が鮮やかで黄色や緑色とのコントラストが良かった
ような気がします。
それでも今の京都は三方の山々、神社仏閣から家庭の庭に至るまで
色とりどりの美しい景色を楽しめる時期です。
私も一年で一番美しく少し寂しい季節を楽しみたいと思います。
キンモクセイ
今の時期、家の門をくぐると、金木犀(キンモクセイ)が咲いていて
甘くて清々しい香りに包まれます。ほんの数日間の短い間ですが
心が落ち着いて良い気分にさせてくれます。花の色はオレンジ色で
小さくかわいらしいです。
でも、うちに来られる方で何人かに1人は「トイレの芳香剤と同じ」と
言われるので「それはこっちが元でしょ」と心の中でツッコミを
入れています。
展示会
この度、福山の「染織工芸 もり本」様の
創業75周年記念展に弊社の帯が出品される事となりました。
もしご都合がよろしければご高覧頂けましたら幸いに存じます。
創業75周年記念展 とき 10月15日(火)
16日(水)
ところ 鴎風亭
福山市鞆町鞆136
(084)−982−1123
お問い合わせ先 染織工芸 もり本
福山市今町2−7 本通ファースト
(084)−922−4199
展示会のお知らせ
この度、長野県佐久平市の(株)やなぎだ様におきまして
織悦の帯が出品される事となりました。
期間は9月20日(金)より9月27日(金)です。
もしお時間がございましたら、ご高覧下さいますれば幸いに存じます。
私の好きな美術品
私の好きな美術品は、本阿弥光悦作の赤楽茶碗「乙御前」(おとごぜ)です。乙御前とは「おたふく」のことで他のお茶碗に比べて形が丸く
ふっくらと柔らかな姿をしています。また色が熟した柿のような
色をしていて、上品で形と同様優しく豊かな色合いが出ています。
私は美術館でこの「乙御前」を鑑賞した時、本当にその控えめな
美しさに感動して時間を忘れるほどその場所に佇んでいました。
これからも私の好みになりますが、少しずつ美しいと思ったものを
紹介してゆきたいと思います。
お知らせ
この度(株)世界文化社発行の「きものSalon」'13−'14
秋冬号に「織悦」を紹介して頂いてますので、もし機会が
ございましたらご高覧頂きますれば幸いに存じます。
私たちの、もの創りの思いが少しでも伝わればと思っております。
特集のページの他にも別に四点織悦の帯が掲載されておりますので
楽しんで頂ければと存じます。
五山の送り火
昨日は五山の送り火が行われました。
よく「大文字焼き」と呼ばれる事もありますが、正式には「五山の送り火」と呼ばれています。
金閣寺の奥、大北山に「左大文字」があり、家の近くからはよく見える
場所があります。観光客や京都市民が大勢集まって見学する場所もあれば、地元の人しか知らない秘密の場所もあり、また五山のうちいくつまで見ることができるかなど、結構しっかり見るのが大変です。
でも7月の祇園祭りで梅雨明けを感じ、8月の五山の送り火でゆく夏を
感じるのは京都に住んでいる者の季節の感じ方です。